なぜなぜ分析に慣れましょう

 | 教育

よく当社では、なぜなぜ分析の必要性を話します。現在、在籍している従業員・契約社員・派遣社員・パート/アルバイトの方、全員に認識してほしいです。

 

なぜなぜ分析は、大野耐一氏の著書『トヨタ生産方式』で紹介されているなぜなぜ分析が参考になりますが、最低でも5回のなぜ?を繰り返して深堀する事で、真因が明確になるというものです。

 

例えば、朝の会議に遅刻した従業員がいるとします。この事に関して、なぜなぜ分析をせずに指導する悪い例としては、

 

「なんで遅刻した!明日から気をつけろ!」と指導します。

 

これは、悪い指導方法です。そうではなく、根本的な原因を突き詰める為に、なんで遅刻したのかを掘り下げて分析します。例えば、このようになぜなぜ分析をします。

 

【本件の問題】会議に遅刻した

【直接原因】寝坊したから

 

という状況だったとします。ここからなぜなぜ分析をしていきます。

 

なぜ1)なぜ寝坊したのか?

こたえ)目覚ましの音に気がつかなかったから

 

なぜ2)なぜ目覚ましの音に気がつかなかったのか?

こたえ)寝る時間が短かったから

 

なぜ3)なぜ寝る時間が短かったのか?

こたえ)遅く帰宅してしまったから

 

なぜ4)なぜ遅く帰宅してしまったのか?

こたえ)夜遅くまで飲酒をしていたから

 

なぜ5)なぜ遅くまで飲酒をしたのか?

こたえ)課長に深夜まで付き合わされたから

 

ここまで深堀すると、真因は課長に原因があるわけです。そして、指導しないといけないのは、課長に対して指導しなければなりません。ここでの正しい指導は、課長に対して「部下を深夜まで飲みに付き合わせるな!」です。

 

このように、なぜなぜ分析をする事で、根本的な原因が判明し、効率的に改善しないといけない事が見えてくるわけです。

 

本人に「気をつけなさい!」と言っても、課長が深夜まで飲みに連れ回す限り、睡眠時間が短くなって遅刻するので、同じ事が発生してしまいます。

 

同じ事を発生させない為にも、根本原因に素早く辿り着き、根本原因を改善する事に注力すれば、同じ問題は発生しないと言えます。

 

当社の中では、ITインフラやアプリケーションを扱う仕事が多い為、このなぜなぜ分析は非常に役に立ちます。自宅で発生する問題等で少しずつ試して、慣れていくようにしていきましょう!