有名な「さくらのクラウドサービス」?
仕事で本番環境のシステムでぶっつけ本番設定をするのは非常に恐ろしい事ですし、何度もリハーサルを繰り返してから設定変更を適用すべきです。ただ、本番環境と全く同じ環境の検証環境(ステージング環境)が準備されているシステムもコスト問題によって準備されているパターンもありますので、ある程度自分の中で低価格なクラウドサービスを使って検証したり、勉強したり、手順を確認しておくようにすると、設定変更が確実に実施できるようになりますし、そもそも何か想定外の事が発生した時のリカバリ手段を学ぶ事にもつながります。
そこで、世の中で色々なクラウドサービスがある中で、ランキング1位と5位に入っている「さくら」のクラウドサービスについて、見ていきたいと思います。
「さくら」のクラウドサービスは、root権で操作できるものと、素人でも分かるコントロールパネルを使って操作するものがありますが、私たちITエンジニアは、root権で操作する方が慣れていますので、root権限が使えるサービスとなると、2つに絞られます。
- さくらのVPS(ランキング1位)
- さくらのクラウド(ランキング5位)
では、両者の違いはなんなのでしょうか?それは、
・管理者権限のある単体サーバーが低コストで必要な場合はさくらのVPS
・大規模で複雑なネットワーク・サーバー構成が必要な場合はさくらのクラウド
という違いです。
ですので、個人で勉強するのであれば、さくらVPSです。これを使って、日頃の基礎スキルの向上や設定変更の訓練をしていただければと思います。
余談ですが、昔のエンジニア(2000年当初)は、秋葉原に格安のサーバを購入しにいって自宅に設置し、そのサーバへログインして自己スキルの向上をしていました。
そこから、クラウドサービスやバーチャルサーバというものが出てきて、テクニカルスキルをアップするのが容易になっている環境にあります。
しかも、昔は秋葉原に格安のサーバを購入したとしてもマニュアルが英語ですし、本屋に行っても英語を直訳したようなわかりにくい本しかなかったので、海外の電化製品を扱うような感覚で「体で覚えさせた」という体育会系のようなやり方でスキルアップしていました。
今からITエンジニアになろうと考えている方々は、すごくスキルアップが容易である環境にありますので、自己研鑽に努めていただければと思います。
ちなみに、私が最初に購入したサーバは、「Sun Ultra 5(400MHz)」というものでした。
参考までに。