平均点での成長は必要ない
日本の学校では、各科目の合格点をクリアするように教育されます。そうすると、社会になって全てに対して平均点を上げようとする行動になってしまい、組織として弱体化してしまう傾向にあるように思います。
ただ、最近はYoutuberなどを筆頭に、「自分のやりたい事でお金を稼げればいいじゃなか」と思っている若い方々も多いです。
確かにやりたくない事を永遠に続ける事こそ、非効率な事はありません。
しかし、好きな事ばかりをやって行けるほど、世の中は甘くはありません。
当社を卒業された方の中でも、他業界からIT業界に興味を持って入社された方もいますが、結局「ITは自分には合わない」と言う結論を出して卒業される方もいます。
じゃ、IT業界を卒業して自分の好きな事ややりたい事をやっていけばいいのかと言うと、そうでもないのです。
重要なのは、「やりたい事をやる」です。
その前に、好きな事・得意な事・やりたい事の違いを混同してしまう方も多いと思いますので、一旦説明をしたいと思います。このサイトを参考にしてみると良いかもしれません。
ここでの表現がすごくあっていますので、引用させていただきますと、
こう記載されています。これは上手な表現だと思います。
例えば、「マリオカートというゲームが好き」という方がいたとします。でも、人よりも上手くできないのであれば、それはただの趣味です。そうではなく、「マリオカートというゲームが得意」という人がいた場合、人よりは上手くできるかもしれませんが、情熱がありません。
この「好き」×「得意」で、「やりたい事」となるわけです。
ただ、好きな事が得意であるという場合は、稀です。
IT業界でいうと、色々なWebアプリケーションに好きで、色々な新しい発想ができますが、プログラミングができなければ、どういうアイデアがあっても創り出す事は難しいです。逆に、Webアプリケーションを作るのが得意であっても、好きでなければ情熱を注ぐ事ができません。
ここで大切になるのが「組織」というものです。
「情熱がある人」と「得意な人」を組み合わせて、「やりたい事」ができるわけです。
話を元に戻しますが、日本の教育(企業の教育も)は平均点を上げようとしますので、「好きな事(情熱を注げる事)」と「得意な事(他人より上手になる事)」をどちらも上げようとします。
例えば、プログラマーに対して、「Webサービスに情熱を捧げて、新しいものを作りなさい」と言っても、プログラマーはプログラミングが得意なだけで、Webサービスそのものを創り出す事は得意でない場合が大半のように思います。
であれば、「Webサービスに情熱を捧げられる専門家」と「プログラミングの専門家」を組み合わせて、「やりたい事」を実現させるべきなのです。
私たちが組織論を語る時、平均的な事を求めるのではなく、「専門家同士の組み合わせによって化学反応を起こさせる」という事に注力しなければなりせん。
当社の職種で言うと、
・情熱を持った専門家は、「プロジェクトマネージャ(ゼネラリスト)」を指します。
・才能を持った専門家は、「エンジニア(スペシャリスト)」を指します。
この組み合わせで、「サービスを実現(やりたい事を実現)」させるわけです。
そして、このプロジェクトマネージャとエンジニアをサポートする為に、オペレータ・セキュレタリーが存在するという組織構造になっています。
結論として言いたい事は、日本の学校では「なんでもできる人間」を目指しますが、当社は自分の専門分野を伸ばす事に注力しますので、私たちと仕事する時には、「あなたの好きな事はなんなのか?(あなたの情熱は何か?)」もしくは、「あなたの得意な事はなんなのか?」という事が評価の基準になっていると言う事を知っておいていただきたいです。