コロナウィルスワクチンを輸入に頼る状況を考える
コロナウィルスのワクチンが海外に頼っている状況を考えてみた時、医療の先進国として自信を持っていたはずの日本が、いつの間にかそうでもないのではないかという不信感に気づいてしまったのが、今回のコロナウィルスの対応なのかなと思います。
さらには、輸入したワクチンを台湾に輸出するというチグハグな対応・・(それって、外交を意識した対応か?)
これは今のビジネスでも同じような事が言えるような気がします。
今、ビジネスの現状をみると、「人の温かみが必要な事」に関しては、国内で開発され、サービスが内需に対して提供されているように思います。
人の温かみをいうのは、例えば「おもてなし」を初めとした行為です。
例えば、高齢者に対するサービスや飲食店とか介護とかコンシェルジュサービスとか。道具で言うと、トイレのウォシュレットとかでしょうか。さらに、日本人の感情を動かすようなエンターテインメント(映画や音楽など)は、純粋な日本製であると言えます。あとは、日本人が作って考えないといけないような薬品関係とか、日本人が考えないといけないような家具(収納関係とかキッチン用品とか)ですね。
そういうものは日本品質での内需提供で自信を持っていいものだと思いますが、電化製品やデジタル製品などに関しては、よくよく見てみると海外製品が多いように思います。もしくは、海外製品を参考にしたモノマネ製品。
これらは、ワクチンが国内生産ができなかった事の原因にも似たような事が発生していて、繋がっているなと思ってしまいます。
コロナワクチンが国内生産ができなかった理由を一言で表現すると、「過去に訴訟で敗訴しているから」なんだそうです。
要するに国内で生産したものを内需や外需に提供した際に、何か問題が発生した時のリスクが大きすぎるので、「一番最初に何かをやり始める事が怖くなった」というのが本音なのではないでしょうか。
なので、海外からすでに出来上がった物を輸入し、商社が国内に販売していったり、加工して日本品質を付加した製品を海外へ輸出するようになったのかしれません。
IT業界の中を見てみると、海外で既に出来上がったものを日本語版に改良して販売しているモノも多いと思いますし、その方が楽です。何かあれば、製造元に問い合わせれば良いですし、責任を海外の製造元に押し付ければ良いのですから、そういう意味で言うと、どこの会社も商社的な動きになっている企業が多いようにも思います。
コロナウィルスも多分同じで、「訴訟を怖がった」というのもあるかもしれませんが、そもそも訴訟を怖がらない為には、「国がOKを出した!」というお墨付きが必要がなかなか出なかった。「何があっても国が責任とってあげるから、国内生産で急いでワクチンを作れ!」と言う号令がなかったのでしょう。
私たちの会社も、何か新しい事を始める場合、やはり海外の情報からモノマネ製品を検討したり、海外のモノやサービスが日本語版に改修されたものを使ったり、再販したりと言う流れが一番楽ですし、認知されるのも早いです。
これも悪い事ではないと思いますが、やはり考えないといけないのは、トイレのウォシュレットのような純日本産であり、海外にも提供できるようなモノをどれだけ生産できるのか?というのがこれからの日本国の課題のように思います。