組織(会社)に属する事の本質

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学業を終えて、自立して生活していく為に必要な事が仕事でお金を稼ぐことである事は誰しもが理解している事ですが、現代社会においては、学業を終えてから起業する方もいれば、会社に所属する人もいますし、個人でフリーランサーとして稼ぐ方もいて多種多様です。

昭和初期の時代は、法人と法人が仕事をしている事が当たり前な時代だったように思いますが、芸事をやっている方(歌手や絵描き等)に関しては個人が個人のお客様にやっていた思います。それはかなり少数派でした。それが昭和中期くらいから、基本的に法人同士でないと正常な商売ではないと言う見られ方をしていたのではないかと思います。(法人でないと信用されなかった)

そこから、芸事をする方々や知識を売る商売(弁護士や会計士)をはじめとする方々が、法人の企業を卒業して、個人のフリーランスになるような流れになり、それが大きくなってきて、Youtuberを初めとする個人対個人のビジネスモデルが出来上がってきたのが現在だと思います。

まとめると、

・昭和中期くらいまでは、法人対法人のビジネスモデルが良しとされていた。

・昭和後期から平成中期くらいにかけて、法人対個人のビジネスモデルが増えてきた。

・平成後期から令和にかけて、個人対個人のビジネスモデルが増えてきた。

という事だと思います。

 

ただ、そうは言っても、学業を卒業してから、いきなりフリーランスや企業して成功している方は稀で、まだまだ大半の方々が、組織に属してから独立をするような流れです。もちろん、組織(会社)に属したら、必ず企業したり、フリーランサーになればいいのかと言うと、それは向き不向きがあると思います。

では、そもそも組織(会社)属する事の本質ってなんなのでしょうか?

基本的に組織に属する意味は大きく2つあると思います。

(1)協業体制によって、大きな事を成し遂げる

(2)失敗体験をする事により、成功体験を積み重ねる

という事です。

 

(1)に関しては、一旦フリーランサーになってから、再度組織(会社)に属する方が口を揃えて言うのですが、「得意な事に専念したい」なのだそうです。どう言うことかと言うと、フリーランサーになると、本業以外に必要な作業が出てきます。それは、会計・税処理・請求・営業などなどです。本当に沢山の事務作業が始まります。これを人を雇ったり、アウトソースしたりする事で、なんとかやりくりできればいいのですが、人をコントロールするのは、感情をコントロールする事になりますので、一人でやった方が良い・・でも、得意な事に専念できない。と言う負のサイクルに入ってしまいますので、組織の土台が必要になるわけです。組織が協力しあっていく事によって、大きな仕事を達成できるようになる可能性が上がります。

(2)に関しては、自分のやりたい事を磨く作業をすると言う事です。将来独立するにしても、その会社の経営に携わるにしても、失敗をして成功体験を積み上げないと自分なりのオリジナリティーは出せません。オリジナリティーを出せないと差別化をする事ができないので、特化する事ができない事になります。特化する事ができないと需要は下がります。しかし、組織に属していると失敗してもカヴァーしてくれる人がいますし、上司が頭を下げてくれます。なので、組織に属しているうちに、失敗や成功の体験をできるだけしておくのが得策なのです。

要するに、組織に属するという事は、「会社という土台を使って、自分磨きをする」という事になるのです。自分磨きが完了したら、その組織の経営に携わるのでも良いですし、独立しても良いわけです。

組織(会社)は、あなたを磨く為の道具(通過点)だと思って、所属していただければと思います。

 

なんにでもチャレンジして、失敗体験から成功体験を重ねる事が重要です。

失敗を恐れて、チャレンジしないのであれば、組織に所属する意味はありません。

思い切って、行動していきましょう。