孤独はタバコよりも死亡リスクが高い
「孤独」というのは、非常に大きな健康被害をもたらしているという研究が発表されていました。
この内容は2021年5月に共同通信などが報じたもので、日本・アメリカ・ドイツ・スウェーデンの高齢者を対象にした日本の内閣府の国際比較調査の結果でわかったことなんだそうです。
この結果、日本の高齢者は31.3%の人が孤独な状態になっていて、アメリカは14.2%ドイツは13.5%スウェーデンは9.9%という結果になっています。要するに日本は3割の人が孤独な状態になっているということです。
現代の日本の若者は SNS の影響によって、人との繋がりが非常に容易になったことで、孤独になる人は少ないという風に言われていますが、デジタル世代から遠い高齢者の方々は、人とのつながる手段というものがアナログであり、簡単に人と繋がっていく感覚が慣れていません。また、高齢者になればなるほど周囲の方々が先に亡くなられることも多くなって次第に孤独という状態が増えていきます。
この孤独に関しては、色々なマッチングサービスなどを駆使して孤独にならないような対応が必要なのですが、そもそもこの孤独というのはなぜ健康的な被害に直結するのかっていうのを見てみると、人と触れ合うことの大切さというのがわかってきます。
まず人と触れ合う時に発するホルモンというのが非常に重要で、人と触れ合うとオキシトシンというホルモンが大量に分泌されて、免疫力を高めて細胞の新陳代謝を促す若返り効果があります。このオキシトシンというのは通称幸せホルモンという風に言われていて、人と触れ合うことによって大量にこのホルモンが分泌されるのです。
このホルモンを分泌させていないと老化が早まり健康被害につながっていくそうです。
この研究結果では具体的な数値も出ていて、一般的に健康被害という風に言われている肥満・運動不足・飲酒・喫煙よりも孤独の方が健康被害が高いということが言われています。
例えば喫煙で言うと喫煙をして健康被害になってる人の1.4倍孤独の方が健康被害になる可能性が大きかったり、飲酒の2.3倍孤独の方が健康被害が大きいという結果が出たりしています。
コロナ禍の状況によって人に接することが少なくなっていますが、当社も従業員との接触が劇的に少なくなっていますので、緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種が完了した際には、触れ合いの場が必要かもしれません。
リモートワークで仕事のやり方が効率良くなったかもしれないですが人と触れ合うタイミングが少なくなったっていうのは非常に大きな健康被害につながっていくと思いますので、定期的な会議などで、人と触れ合うタイミングを増やしていきたいなと感じています。