球と面と線で仕事をする
新卒社員が良く陥る仕事の進め方で、学生と社会人で頭が切り替わっていない為に、ミスをして叱られる方が多いです。
こういう方は、実はすごく頑張っているのです。ただ、周囲から見ると仕事が進んでいない為に叱られると。
この為に、実は100%頑張っている新卒社員が、あまりにも叱られてしまう為に心が折れてしまって、退職をしたり、うつ病になったりするわけです。
上司は上司で、叱っている事は正しく、上司も新卒社員も納得がいかないまま、不幸せな結果になるわけですね。
こういう事が繰り返されたりすと、さすがに改善が必要になりますよね。なので、深く考えないと同じ事が繰り返されないように、立ち止まって考えてみたわけです。
すると、そもそも仕事というのは前に進む事が重要ですし、その先の目的を達成する事を目指すわけですよね。
でも、新卒社員の方は学生の頭から社会人の頭に切り替わっている途中なわけで、仕事を前に進めるよりも、自分が指示された事に対して一生懸命対応する事に全力を注ぐわけです。
でも、上司は新卒社員に指示した後の工程も責任を持っているわけなので、新卒社員へ指示した仕事が完了したら、次の担当者へバトンタッチし、それを繰り返して目的を達成しようとします。
要するに、新入社員は「点」で一生懸命仕事をするのですが、上司は「線」で仕事をしているわけです。
だから、どちらも正しい事をやっているんです。でも、全体を見ると仕事の進捗が遅いので、こういう事を理解して取り組まないと、不幸せな結果になると思ったのです。
上司は新卒社員が点で仕事をしないように、次の工程の担当者が何人くらいて、どのくらいのスケジュールでそれを進めないといけないのか。
これを新卒社員に説明しないと、新卒社員は100点満点を目指して与えられた仕事のみ(点)だけを見て仕事をしてしまいます。
ちなみに、会社の社長は、面で仕事をしていますよね。
社長が面で仕事をし、管理職が線で仕事をし、新卒社員が点で仕事をする。
これが間違いな気がします。
社長は、「球」で仕事をし、管理職が「面」で仕事をし、新卒社員が「線」で仕事をすると劇的に発展するのではないでしょうか。
よくビジネスマンは、一つ上のステージを意識して仕事をしなさいと言われますが、具体的にはこういう事なのだろうと思います。