常識のバージョンアップ
現代の常識へバージョンアップできる企業とできない企業の違い
セクハラやパワハラの問題を中心に
はじめに
フジテレビの問題から、常識のバージョンアップに関する意識をしないといけないという強い想いが出てきています。現代社会では、企業が持続的に成長し、従業員の幸福を追求するためには、セクハラやパワハラなどのハラスメントを排除し、健全な職場環境を築くことが求められていますが、すべての企業がこの目標を達成しているわけではありません。バージョンアップできる企業とそうでない企業の違いについて、今回考えてみました。
バージョンアップできる企業の特徴
1. 明確な倫理規範とポリシーの整備 バージョンアップできる企業は、社内での倫理規範やハラスメントに関するポリシーを明確にし、それを全従業員に徹底しています。 具体的には、セクハラやパワハラに対する厳格な禁止規定と、それに違反した際の罰則が明文化されています。
2. 教育と啓発活動の実施 これらの企業は、定期的に従業員に対してハラスメント防止のための教育やトレーニングを行っています。 例えば、セクハラやパワハラの具体例を示し、その防止策や対応方法を学ぶ研修を実施しています。
3. 迅速かつ公正な対応 ハラスメントが発生した場合、迅速かつ公正に対応する仕組みが整っています。 内部通報制度が整備されており、被害者が安心して報告できる環境が提供されています。 また、第三者機関による調査や法的対応も積極的に行われます。
4. リーダーシップの重要性 経営陣や管理職が率先してハラスメント撲滅に取り組んでいることが大切です。 リーダーが積極的に関与し、ハラスメントの問題に対して無関心でない姿勢を示すことで、企業全体の意識が高まります。
バージョンアップできない企業の特徴
1. 不明確なポリシーと規範 バージョンアップできない企業は、ハラスメントに関する規範やポリシーが不明確であったり、 従業員に徹底されていないことが多いです。その結果、従業員が何をして良いのか、 何が禁止されているのかを理解していない場合があります。
2. 教育や啓発活動の不備 定期的な教育やトレーニングが不足しているため、従業員の意識が低く、ハラスメントの問題が見過ごされがちです。 例えば、新入社員研修で軽く触れる程度で、継続的な啓発が行われていないことがあります。
3. 対応の遅れと不公正な処理 ハラスメントが発生しても、迅速かつ公正に対応できていない企業が見受けられます。 内部通報制度が整っていない、被害者が報告しづらい環境がある、または報告しても適切な対応がされない場合があります。
4. リーダーシップの欠如 経営陣や管理職がハラスメントの問題に対して無関心であったり、積極的に関与しない場合、企業全体の意識が低下し、 ハラスメントが横行しやすくなります。
まとめ
バージョンアップできる企業とできない企業の違いは、明確なポリシーの整備、教育や啓発活動の実施、迅速かつ公正な対応、
そしてリーダーシップの重要性にあります。これらの要素が揃っている企業は、健全な職場環境を築くことができ、
従業員の幸福と企業の持続的な成長を実現することができます。私たちの会社でも、毎朝技術研修や社会人研修を実施していますが、
ハラスメントに関する研修は、1年に1回程度で、細かく実施していませんので、早々に組み込んでいきたいと思います。