母が強い人はマネジメントに向いている
プロジェクトマネージャとして、チームを長年運営してみると、おぼろげながら見えてくる事が多々あります。
それは、母性本能が強い方はプロジェクトマネジメントに向いているという事です。
本当にそうなのかな?という事で、色々と調べてみると、やはり母性本能が大きければ大きいほど、相手の気持ちを考えて行動する意識が高い(自分より相手優先に動くことができる)というのがわかります。要するに、人の心が分かるという事です。
母性本能が強い方というのを、どう見極めないといけないのか?というと、
(1)長女、長男などの兄弟や姉妹をまとめないといけない人だったのか?
(2)小さい頃からペットを飼っていたのか?
(3)母親として家族を支えていた経験があるのか?
という質問で大体の把握はできるのではないかと思います。
最近、当社の面接では、新入社員や転職者の中で、ゼネラリスト志望の方に対しては、必ず質問するのが(1)〜(3)の質問になります。
母性本能が強い方というのは、自分の事よりも相手の事を考えられるというチームをマネジメントする上で必要な人間性が最初から備わっているという部分もありますが、お客様に対してもお客様の本心はなんなのか?を把握する力も優れているように思います。
相手の気持ちをきちんと察知して、対応できるというのは、自分の感情よりも相手の感情を優先して理解する力を備わっていますので、例えばそのお客様の困りごとが、「業務をもっと効率良くしたい!」だったとしても、その真意というのは、
ア)「そのお客様自身が残業過多になっていて、定時で帰りたい」と思っている場合もありますが、
イ)「お客様のプロジェクトメンバーが残業過多になっているのになんとかしたい」という場合もあります。
ウ)はたまた、「会社から命令されているから」という方もいれば、
エ)「予算を消化しないといけない」とか
オ)「実績を残して昇格したい」と考えている場合もあります。
要するに、「業務をもっと効率よくしたい」という言葉の裏には、いくつもの本音が隠れているわけで、その本音を把握する為には、相手の表情や話し方を見て、判断しないといけないわけです。
これは、子供やペットが本当はどうしてほしいのか?という本音を探る訓練ができていないとわからないわけなので、ペットを長年飼っている方や兄弟・姉妹の長男長女で生活してきた方だと、おのずと訓練されている為、プロジェクトメンバーやお客様を家族して考えられるわけです。
余談ですが、プロジェクトメンバーやお客様に対してもこの考え方は有効で、真意はなんなのか?を考えた時、その人のプロジェクトメンバーやそのお客様が所属する従業員の事を考えての行動なのか、それとも自分の利益だけを考えた行動なのかを把握することで真意が見えてきたりするわけです。先ほどのア)〜オ)をカテゴライズしてみると、
- 自分以外の人の事を考えた行動(母が強い)
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- イ)「お客様のプロジェクトメンバーが残業過多になっているのになんとかしたい」
- 自分の利益の為の行動(自分の感情が優先)
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- ア)「そのお客様自身が残業過多になっていて、定時で帰りたい」
- オ)「実績を残して昇格したい」
- 言われ仕事(意思がない)
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- エ)「予算を消化しないといけない」
- ウ)「会社から命令されているから」
となります。これによって、当方の行動も変わってきます。
最近、コロナウィルスのワクチン接種やオリンピック開催に関して、さまざまな議論がなされていますが、その裏に隠された本音を見極められる人は、母が強い方なのかもしれません。