本当に頭がいい人の見抜き方

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2022年に向けて、新卒の方を面接したり、中途採用の方々を面接したりしていると、「経験がないのに、この人は頭がいいな」と感心する時があります。

仕事をする上での頭の良さと、学業の上での頭の良さは全く違うなと感じていて、学業はどちらかと言うと、「Input」の力が重要になります。仕事は「Output」です。学業では答えが決まっているので、それを学習して記憶し、問題を当てるという力が必要ですが、仕事をする上では答えがないものに対して答えを出す生命力が必要なわけです。

なので、学生の延長線上で会社に入ると、答えがない事が多いので、新卒の方は「何も答えを教えてくれないじゃないか!」と言う事で、モチベーションが下がり、会社を辞めてしまいます。

逆に、学生の時からサークル・部活や、たくさんの友達との遊びで培った答えのない生活を多くを過ごしている方は、答えのない事に対して答えを出す癖がついているので、会社で活躍するという事になります。

さて、答えのない事に対して答えを出せる人(頭の良い人)は、どういう共通点があるのでしょうか。

(1)探究心がある
答えがない事に対して、答えを出す場合には、なぜこれをやる必要があるのか?この方法が本当に正しいのか?をいう「なぜ?」と言う気持ちから『目的』を瞬時に把握する力が強いです。目的を明確に理解できれば、手段は何パターンも出てきます。その中で、自分にとって一番やりやすい手段を選択して進めば良いわけです。

逆に、「なぜ」を考えない方は、『手段』に対する答えを要求します。例えば、「日報を提出してくれないか?」と言う依頼に対して、「フォーマットを下さい」と言う方は、ここで言う「頭が悪い人」と言うわけです。

 

(2)解決力がある
答えがない事に対して、答えを出さないといけないので、当たり前のように問題解決力があるわけです。頭の良い人は、「日報を出してくれないか?」と言う依頼に対して、「日報を出す目的はなんですか?」となるわけです。そして「フォーマットがない」と言う問題に直面した場合、ネット等で日報の書き方を検索してフォーマットを入手して作成するわけです。

頭の悪い人は、「フォーマットがない」となると、「だったら作れません」となります。

 

(3)対応時間を把握してから仕事を開始する
頭の良い人は、仕事をする時に「これ、どのくらいで終わる仕事なのか分からない」というものから着手します。逆に、過去実施した経験があってある程度完了時間の推測ができるものに関しては、後回しにします。このようにして、対応時間を把握してから仕事を進めるわけです。

頭の悪い人は、やった事がある仕事から開始します。そして、後回しにした対応時間が推測できない仕事が納期までに完了せずに、ギリギリで「できませんでした・・」と報告して、大惨事になるわけです。

 

(4)「自分が何も知らないこと」を把握している
頭の良い人は、自分が何も知らない事を理解しています。この為、「何でも知りたい」と思うことで探究心が芽生えて調べ始めたり、何も恐れずに人に頼ることができます。

頭の悪い人は、自分が何でも知っていると勘違いしているので、知りたいとも思わず、時代遅れとなり、自己評価を恐れて人を頼る事もできなくなってしまって、取り残されていきます。

 

(5)頭が柔らかい
頭の良い人は、固定概念とかこだわりがありません。なので、自分で考えた事よりも、他人が考えた事の方が良いと考えたら、あっさりとそれを採用します。

頭の悪い人は、固定概念とこだわりがありますので、自分の意見が採用されないと不機嫌になったり、モチベーションを低下させてしまいます。

 

(6)失敗をあっさりと認める
頭の良い人は、失敗を指摘され、納得できたら、あっさりと認めます。物事はトライ&エラーで良くなっていくものだと思っていますので、「失敗は成功のもと!」と、本気で思っています。なので、失敗をクヨクヨと気にする事なく、前身していきます。

頭の悪い人は、失敗を指摘されると言い訳を繰り返し、まず失敗を認めません。さらに、失敗を指摘された事をずっとクヨクヨ悩んでいるか、失敗を忘れ、また同じ失敗を繰り返します。

 

(7)相手の事を考えて行動できる
頭の良い人は、仕事を依頼する場合でも相手の状況を理解して対応します。相手が忙しい場合は、ある程度要約して短時間で依頼したい事を説明したり、「こう言う状況で申し訳ないのですが・・」等と、相手を気遣う一言が存在します。

頭の悪い人は、仕事を依頼する場合に、一方的で相手が理解したかどうかはお構いなしです。気遣いの言葉も足りない為、上から目線に思われて敬遠される為、周囲の協力が得られなくなります。

 

(8)整理が上手
頭の良い人は、「要するにこう言う事ですよね?」を言いながら、図や表を描いてわかりやすいように整理できます。なので、頭の良い方のメモ帳は、図や表で整理されている事が多いです。

頭の悪い人は、話の内容を要約して整理する事ができず、相手が言っている言葉を繰り返すだけになってしまいます。さらに、頭の悪い方のメモ帳は、文字ばかりで埋まっていている事が多いです。

 

ただ難しいのは、面接の短時間でこれを見極めなければならないと言う事です。

色々なテストパターンを研究していますが、これが成功した場合、他の企業に展開できるサービスになるかもしれません。