次世代型EDR

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次世代型EDR(エンドポイント検出と対応)の重要性

サイバー攻撃の現状と課題

 

(1)ランサムウェアが依然として最も深刻な脅威。
サプライチェーン攻撃や情報漏洩も増加。
未知の脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃やリモートワークの普及に伴う新たな脅威。

**ランサムウェア(Ransomware)**とは、システムやデータを人質に取り、その回復や復旧のために身代金(Ransom)を要求するマルウェア(悪意あるソフトウェア)です。

 

(2)被害事例

ITベンダー: 社内システムへの不正アクセスにより顧客情報が流出。
自動車メーカー: サプライヤーがランサムウェアに感染し、工場ライン停止。
印刷会社: 委託先とのデータ共有による情報漏洩リスク。

 

(3)課題と対応のポイント

従来の境界防御モデルの限界(境界内部と外部の分離が崩壊)。
リモートワークとクラウド利用の増加に伴うセキュリティ課題。
「ゼロトラスト」セキュリティモデルの必要性:無条件の信頼を排除。
情報資産へのアクセスを都度検証。

 

(4)ゼロトラストセキュリティ

複数のソリューションを組み合わせて実現。
特にエンドポイントの防御が重要。
次世代型EDRの導入でリアルタイムの異常検知と迅速な対応を実現。

次世代のエンドポイント検出・対応(EDR)製品として、以下の10製品が注目されています

Microsoft Defender for Endpoint

Windows環境に最適化されたEDRソリューションで、AIを活用した脅威検出と自動対応機能を提供します。
CrowdStrike Falcon

クラウドベースのEDRプラットフォームで、高度な脅威インテリジェンスとリアルタイムの攻撃検出を特徴としています。

SentinelOne Singularity

AI駆動のEDR製品で、エンドポイント上での自律的な脅威検出と対応を実現します。
Cybereason Defense Platform

エンドポイントからクラウドまでをカバーする包括的なEDRソリューションで、攻撃の全体像を可視化します。

Trend Micro Apex One

多層的な脅威防御とEDR機能を統合し、エンドポイントのセキュリティを強化します。

Symantec Endpoint Security Complete

EDR機能に加え、脅威ハンティングやActive Directoryの脅威対策機能を備えた総合的なセキュリティソリューションです。

Sophos Intercept X

ディープラーニングを活用したマルウェア検出とEDR機能を組み合わせ、未知の脅威にも対応します。

Carbon Black Cloud Endpoint Standard

クラウドネイティブなEDRソリューションで、エンドポイントの行動分析と脅威ハンティングを提供します。

McAfee MVISION Endpoint Detection and Response

クラウドベースのEDR機能を持ち、脅威の検出から対応までを一元管理します。

Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum

中小企業向けに設計されたEDR製品で、使いやすさと効果的な脅威検出を両立しています。

 

**ゼロトラストセキュリティ(Zero Trust Security)**は、「無条件に信頼するものを一切持たない」というセキュリティの概念です。従来の「境界防御モデル」に代わり、近年のクラウド利用やリモートワークの普及により注目されています。

 

まとめ
これからのセキュリティーの考え方は、ゼロトラストセキュリティーという考え方が必要になってきます。働き方も自由になり、クラウドサービスも多岐に渡り、「さすがに、こういう事ははっせいしないよね?」ではなく、「基本的に信用しない」という考え方が必要なのだと思います。近年身近になってきたガンと似てますね。自分はガンにはならないと思っていますが、実は二人に一人はガンになっているという認識で予防する事が必要なのと同じなのかなと思います。