報連相と提漫小(造語)
社内や社外から色々な報告を受けるのですが、文章構成がおかしいなと思うような事はたくさんあります。
特に言いにくい事などは非常におかしくなる傾向がありますので、一度整理しておきたいです。
まず、色々な文章を構成する時の要素というのは、4つあります。
(1)主題 (2)理由 (3)論証(経緯) (4)結論 |
ですね。多分、皆さんもわかっているようでわかっていないかもしれないですね。
で、皆さんは、仕事上で報連相が重要ってよく聞くと思うのですが、これの文章構成間違ってしまうと、なかなかわかりにくくなってしまうのですよね。
4つの要素に対して、例題をしてあてはめてみたいのですが、少し皆さんに分かりやすい題材にして、
(1)主題:財布を紛失した件 (2)理由:財布を落としてしまったので (3)論証:駅前で切符を買った時だと思うのですが、 100m先にあったマクドナルドで支払いをしようとした時に、財布がない事に気が付きまして・・ (4)結論:一緒に探してほしい |
このような文章があったとします。仕事上で報連相をする時の順番に関して、正解が分かりますでしょうか?
(1)主題:財布を紛失した件 (4)結論:一緒に探してほしい (2)理由:財布を落としてしまったので (3)論証:駅前で切符を買った時だと思うのですが、 100m先にあったマクドナルドで支払いをしようとした時に、財布がない事に気が付きまして・・ |
という順番なんですね。
では、提案書や漫談、小説の文章構成はどうなるのでしょうか?
(3)論証:駅前で切符を買った時だと思うのですが、 100m先にあったマクドナルドで支払いをしようとした時に、財布がない事に気が付きまして・・ (2)理由:財布を落としてしまったので (4)結論:一緒に探してほしい (1)主題:財布を紛失した件 |
こうなるのです。
要するに、相手にすぐ結論を伝えるのが、ビジネス上の報連相であって、相手になぞめいた状態で惹きつけるのが提漫小なわけです。
これを間違う方が意外と多く、特にシステムトラブルとかミスが発生した時に、「提漫小」の流れで話をする方が本当に多いですね。
報連相は、まず結論から。そして提案書などの相手を惹きつけたい時は、論証から。
これを覚えておきましょう!