第二創業体制とZ世代

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昨年から第二創業期に向けた体制構築を進めてきておりますが、いわゆるZ世代という方々と対話をしてみると、色々な事が見えてきます。ただ、このZ世代は、これからの日本を支えていく方々なので、「最近の若い者はようわからんな・・」という考え方よりも、このZ世代に合った環境を準備し、どうやったら仕事を進められるのか?を考えていく必要があると考えています。

例えば、iPhoneはプロのように使う事ができるけど、パソコンをなると急に素人になってしまうとか。だったら、iPadで仕事を進める事を試してみようとか。それが今後の需要になってくるわけです。

そもそも、X世代、Y世代、Z世代それぞれが20代前半くらいに言われてきた事はさまざまで、X世代は高齢の方々が戦争時代の方になるので、「お前達は、普通に御飯が食べれるって事が分かってねぇ・・」とか言われてましたね。

Y世代の方々は、X世代の人たちがパソコンやスマホがなかった時代の人だったので、「これだけ情報が溢れているのに、なんで自分で調べないかねぇ・・」と言われるわけです。

Z世代の方に関しては、パソコンやスマホが完全に普及していて、コンテンツも豊かに存在し、それを使いこなす為に、ドラマや映画は2倍速で見て、自分に合わないコンテンツはすぐポイ捨てして、次のコンテンツに向かう。そういうのを見るY世代の方々は、「効率ばかりを考えてすぐ乗り換える・・人間味ってしらんのかねぇ・・」となってきているわけです。

要するに、現在のZ世代の方々は、効率性を重視するあまり、自分に合わないという判断をしてしまったら、たとえ友達だろうが、先生だろうが、会社だろうが、簡単に見捨てる事ができる。そういう超効率的な世代になってきているわけです。

効率的な事がそんなに得意なら、IT業界にすごく向いている気がしますよね・・ところが違うのです。

何かを学ぶとか、その人の事を良く知るという行為には、必ず「我慢」というものが存在します。ぱっと見て、「良くわからないな・・」と思っても、興味を持って我慢して進めていくと、深く理解をする事ができるのですが、「我慢」というものが続かない超効率的なZ世代は、本当はその先にすごい未来が待ち構えているのに、すの手前で次に行ってしまうのです。これはもったいないです。

食べ物でも、音楽でも、絵画でも、最初はよくわからない物の方が後でハマってしまう物になっていきます。手前であきらめずに、興味を持って我慢して進めていってほしいです。

今のところ、第二創業期で採用になった方々は試用期間で勤怠問題などで採用できなかった方を除き、全員継続して従事していただいておりますが、厚生労働省が毎年発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、入社して3年以内に退職する人は大卒で約3割、高卒で約4割という状況がこの20年ずっと続いているそうです。早期退職が多い業界の上位には宿泊・飲食サービス、生活関連サービス・娯楽、教育・学習支援、医療・福祉、小売りなどが名を連ねています。

ここにIT業界は入っていませんが、こういう傾向は多くあるなと採用過程を見ていて思います。

これから第二創業期は、エンジニア採用と営業採用を推進する事になります。私たちのプロジェクトは5年で一回りしていますので、きちんと興味を持って我慢してハマっていける方々と仕事したいなと思います。