Zoomが廃れ、FaceTimeが主流になる?
ラストワンマイルという言葉を知っている人いますでしょうか?
昔、サラリーマン時代の上司に、「ラストワンマイルという本を読め」を言われて、適当に読んだ記憶があります。その時はよくわからなかったのですが、最近たまに思い出して「そういう意味だったのか!」と気がつくことが多いのですが、このラストワンマイルというのは、流通業界をベースに書かれた書籍から言われ始めた言葉だと思います。
要約すると、ラスト1マイルを制する者が全てを制するという事が言いたいのだと思います。
要するに、本当に客を掴んでいるのは誰なのか?という部分について、お客様に接している人やモノが最後には制するのであるという事なんだと思います。
マイクロソフトがOSを作るメーカーから、PCのデバイスまで作って成長したように、お客様に接してる最後の1マイルが重要なわけです。
コロナウィルスの蔓延防止で、企業がテレワークを強いられて、Zoomを使うようになってZoomを提供しているズーム・ビデオ・コミュニケーションズという米国のソフトウェア開発企業が急成長しましたが、このZoomを使うのはMicrosoftやAppleが提供しているOSやハード上で動かさないといけません。しかし、このMicrosoftやAppleがビデオ会議を進化させたとしたらどうなるでしょうか。
それが今回発表されたIOS15で搭載される新FaceTime機能です。
このFaceTimeの進化はZoomの進化を追従する形で今後テレワークが本格化する事を見越したリリースのように思います。これからのテレワークは、FaceTimeが中心になっていくように思います。
しかし、Office365に導入されているTeamsもMicrosoftは押していますが、日本国内に置いては49.7%のiPhoneシェアを誇っていて、Androidでもブラウザを介せばFaceTimeに参加できるようになります。さらに、やはり若い世代を中心としたモバイルデバイスはiPhoneの方がシェアは大きい。そうなると、コンシューマーはiPhoneの利用が慣れているので、FaceTimeを使う人の方が多くなるのではないかと思います。
IOS 15の公開は2021年の秋頃となっていますので、9月くらいに公開された後のFaceTime需要は見ものです。
FaceTime・Teams・Zoomのどれがスタンダードになっていくのでしょうか?